第41回　地元の社長さんからの、採用に関する印象深い一言

先日、三条市内の金属加工業の経営者さんとお会いして、一緒に三条ラーメンを食べる機会がありました。食事をしながら、採用についてざっくばらんにお話していただきました。
その会社では彼女が書類選考、面接を担当して、採否を決めているそうです。
彼女のお話の中でとても印象的だったのが

「条件が合わなくても、この人と一緒に働きたい！と思える人を採る」

という一言でした。

具体的にはどういうこと？と水を向けると、
「正直、繁忙期は土日でも出勤してほしいときがあるし、不意の欠勤はもちろん困る。
でも、『土日出勤OKで、急な休みを取りそうな要素がないが、職場のメンバーと性格が合わなそうな人』と『子どもの病気等の際は休みが必要だが、とても感じがよく仕事のできそうな人』がいたら、後者を採用する。
そうやって納得して採用したのに、後から、急に休むから困るなんて言うわけがない。そんな中途半端な覚悟で採用していない。」
と説明してくれました。

普段、「子どもが小さいので、就職は難しいだろうか…」と心配する方のご相談を多く受けている身として、とても心強い言葉でした。

もちろん、企業の体質や求人のポストによって、採用基準はまちまちです。どの会社もこのように考えているとは言えませんが、同席していた紙製品製造業経営者さんも、うんうんとうなずいておられました。どちらも三条市内の中小企業です。

ちなみに、こちらの紙製品の会社には、パートさん・アルバイトさんが一人もいません。従業員は全員正社員です。

「雇うからには、会社は、その人の人生を背負うつもりで向き合うべき」

という理念のもと、先代の経営者のときからこのスタイルを数十年続けているそうです。
もちろん、パートやアルバイトの制度が悪いわけではなく、雇う側と働く側の利害が一致する雇用形態を選べばよいわけですけれど、「正社員でずっと働けるところを選びたいな」と願っている人には、こういう考え方を長年続けている会社がとても魅力的に映りますよね。

採用にはいろいろな考え方があり、その会社の哲学や理念が色濃く出ます。
あなたの希望にフィットする考え方を持った応募先が見つかるといいですね！
「どういうところでフィットするかどうか判断できるの？」
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