第44回 職場で、わからないことを質問できないあなたへ(3/3)
4.「いつの、誰の、どこの、何が、どのように、なぜ」
質問をスッキリと整理するには、5W1H(who:誰の、誰が? What:何の、何が? When:いつ? Where:どこで、どこが? Why:なぜ? How:どうやって、どういうふうに?)を意識してメモに書いてみるとよいでしょう。5W1Hのすべてが埋まらなくてもよいのです。できる限り具体的に書きましょう。
例
「今朝急に課長が言ってきた仕分けの仕事、日々やっている自分の担当業務がたくさんあって全然手をつけられない。このままでは今日中に終わらないけど、課長はいなくなっちゃったし、リーダーは忙しそうだし…」
この状況から、リーダーに聞きたいことを、なるべく5W1Hを意識して、メモ書きします。
いつ: 今朝
誰が: 課長に指示された
何が: 製品仕分けの仕事が
なぜ: 通常業務で手一杯で
どう: 定時までに終わらなさそうです。残業してやりますか?明日でもよいですか?
三条花子
このメモを直接リーダーさんへ渡してもいいですね。
直接お話するのが難しいタイミングなら、上司が必ず見るところにメモを置いておくとよいでしょう。
それでは、「マズい質問の仕方の例」をもう一度見てから、ポイントを押さえて改善してみましょう。どんなふうに変わったでしょうか?
改善前:こんなふうになっていませんか?マズい質問の仕方の例
新人 「あの…これわからないんですけど…」
上司 「え?ちょっと待ってね。えーと、どれですか?」
新人 「これです」
上司 「どれ?これのどこがわからないの?」
新人 「〇〇のところ…」
上司 「△△についての説明は前に聞いた?」
新人 「…聞いたんですけど、〇〇はよくわからなくて…」
上司 「どのへんからわからないの?」
新人 「どのへん、ていうか…」
上司 「…」
新人 「…」
↓
改善後:スムーズな質問の例
新人 「確認したいことがあるので今質問してもいいですか?」
上司 「いいですよ。何ですか?」
新人 「今、〇○が初めて出てきたんですけど、前に聞いた△△と同じやり方でいいですか?新しいフォルダを作ったほうがいいでしょうか。」
上司 「あぁ、それは△△と同じでいいんだよ。」
新人 「ありがとうございます!」
このように聞きたいことを整理してから話しかければ、疑問がスムーズに解決します。新人さんも上司も、楽ですね!
質問と回答がすぐにすむので、お互い、次以降の質問のハードルが下がります。
以上は一般的なアドバイスですが、職場の環境や仕事内容によって、あてはまりにくい場合があるかもしれません。そんなときは、ぜひワークサポート三条へご相談ください。
あなたの仕事環境や困りごとをじっくりと個室でお聞きして、一緒に対処法を考えます。
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