第11回 職務経歴書が書きたい!④
職歴欄には何を書いたらいいの?
職務経歴書のトップに位置することが多い職務経歴の項目は、基本的に次の3つの内容を書きます。
(1)会社名
(2)業種、職種
(3)そこで行っていた作業の内容
上記3点に、働いていた年数や、役職名などを足してもOKです。
職歴が短い場合の書き方は、基本通りで問題ないですが、「いろんな会社で働いていて、全部書くとすごく長くなる…」という方の場合は、応用のテクニックがあります。
職歴が長い方の書き方
派遣やアルバイトなどで多くの職場を経験した人の場合、業務内容がほぼ同一であれば、まとめた書き方ができます。
<例1>
勤務先 | 業種 | 担当作業 |
製造業 派遣にて2社 通算○年○か月 |
金属製品製造業 | ・〇〇機を使用したプレス作業および機器の日常メンテナンス、現場のクリーンアップ ・製品の仕上げ磨き、目視検品 ・安全確認、現場責任者への報告・連絡 ・日報記入(Word2010使用) |
サービス業 アルバイトとして3社 通算○年○か月 |
小売店2社 飲食店1社 |
・レジ作業全般 ・お客様応対、電話応対、クレーム対応 |
職歴の順番は自由に入れ替えてOK!
履歴書と違い、職務経歴書の職務経歴欄は、古い順に上から書く必要がありません。
直近の職場から書いてもいいし、勤続年数が長かったところから書き始めてもかまいませんし、応募先と同業種のところを最初に持ってきても問題ないのです。
人は書類を読むとき、普通上から順番に読んでいきますよね。
そして、最初に目に入ったものの印象は、強く残りやすいのです。
ですから、トップに置いたり、欄を広く取ったりすると、採用担当者に対するPRになります。
上記の例では、最上段にきている製造業の欄の方が、サービス業にくらべて広くなっていますね。作業内容もたくさん書かれています。
製造業に応募する際は、このような書き方をおすすめします。
サービス業に応募する場合は、順番を逆にします。
担当作業の内容も、製造業の方は簡略にして、サービス業の方はもっと細かく、この他に行っていた作業(たとえば、小売店なら、店舗の清掃、品出し、荷受け、棚卸し、検品、伝票入力などが考えられますね)も書き込んで、枠の面積を増やしましょう。
経験業務は作業レベルまでしっかり書こう
サービス業なら、「接客」と一言でいっても、その中身はいろいろですよね。
お客様とのやりとり、注文の確認、ハンディの入力、商品の受け渡し、現金の受け渡し、電話もあるかもしれません。
採用担当者は、その中から、「自社でも活かしてもらえそうな経験がどのくらいあるのか」を敏感に見出します。「当社は製造業だけど、この人はサービス業経験者で、お客様と店頭で応対していた経験があるなら、得意先との連絡を任せてもいいかな?」など、採用の判断材料になります。
サービス業以外でも、たとえば製造業で検品を担当していたなら、伝票との照らし合わせなのか、それともキズなどを見つけるのか、目視検査か、機械を使っていたのか…いろいろと明らかにするべき内容があります。採用担当の方は、言われないとその内容がわかりませんので、ここで細かく説明するわけです。
記入内容が増えてきたら、あまりびっしり書くと読みにくくなりますから、作業ごとに箇条書きにして、ほどよく余白を取ってください。
<例2>
びっしり書きすぎ
内容をまとめて、ほどよい余白を取っている
お客様対応、現金管理、サッキング、日報出力など
・商品管理業務
商品発注、荷受け、検品、伝票入力、棚卸し
・店頭業務全般
清掃、品出し、電話応対、クレーム対応
「私の経験業務は、どのレベルまで細分化して書いたらいいんだろう…」と迷ったら、お気軽にワークサポート三条へご相談にいらしてくださいね!
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