第12回 職務経歴書が書きたい!⑤
職務経歴書の後半に書く内容は?
ハローワークインターネットや、各地のハローワークで入手できる「職務経歴書の作り方」を参照すると、書類の後半には、
・活かせる能力
・自己PR
・取得資格等
・仕事への姿勢
・職務を通じて身につけた能力
・人脈
・活用できる知識・能力
などが並んでいます。
基本的に、「どの項目を絶対に入れなくてはならない」ということはありません。
自分が持っているもの(力・技術・性質など)で、応募先のためになりそうなことを選んで書けばよいのです。
※「職務経歴書の作り方」冊子データは下記リンクから閲覧・ダウンロードできます。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/career_doc01.html
前職が同業種の場合
同業他社や、似た仕事内容の業界から転職する場合は、直接的な技術や資格がそのまま活かせる場合が多いです。
同一の機械や道具を使う場合、扱った経験のある機種や道具名を列記しておくと、採用側がよい判断をする材料が増えるでしょう。
<例>運転手として働いてきたAさん
・2トントラック ・4トントラック
・3トンダンプカー ・軽トラック
上記の他、営業車として普通乗用車(AT、MT両方)乗務4年。
小型特殊車ではターレットの運転経験もあります。
<例>サービス業を経験したBさん
小売業および飲食店にて通算5年間パート勤務しており、基本的接客技術は身につけております。
特に、お客様からのお問い合わせ(クレームを含む)対応に関しては、1日平均20件程度対応しておりました。予期せぬトラブルにも冷静に対処できることが求められたため、どんなときでも慌てることなく笑顔で対応するよう、厳しく指導を受けてまいりました。
未経験に近い業種へ転職する場合
直接活かせる能力がなさそうな場合は、今までの経験から応用できそうな部分を探し出します。
<例 製造現場から異業種への転職を目指すCさん>
・○○業は初めてですが、前職で培った高い安全意識は、事故のない業務の遂行に役立つと確信しております。
・現場リーダーとして○年間、自分の作業と並行して、平均○人のスタッフの指導と仕事の割り振り、進行状況の把握に努めてきました。マルチタスクで仕事を進める能力が身についています。
<例 食品を扱う業種から介護施設へ転職するDさん>
前職の食品製造業では、衛生管理が何より重要とされておりました。そこでたたきこまれた「清潔で安心なものをお客様へお届けする」というモットーは、安全・安心を旨とする貴施設でも活かせると考えました。
具体的には、食品衛生レベルの清掃方法と、汚染の可能性を極力排除する、作業スペースまわりの整頓などで特にお役に立てると自負しております。
Dさんの場合は、タイトルを ■私のモットー としてもよいですね。
これだけでは足りない場合は、自分の人柄や性格、同僚やお客様からの評価、身体的適性などをアピールしてみてはいかがでしょうか。
<例 いろいろなことが書ける「自己PR」>
・数字に強く、暗算が得意です。表計算ソフトで作成した、桁の多い金額の一覧表でも、セルずれ等で数値が誤っているところを発見して訂正するのが得意です。
・子どもの頃から視力が良く(裸眼で両目1.5)、細かい作業を数時間しても苦になりません。製品の小さな傷を見逃さないので、検品作業に向いていると思います。
・健康維持には自信があります。これまで○年間、自分自身のケガ・病気で欠勤したことは一度もありません。
・年齢は高いですが、平素より健康維持のために○○を長年続けており、体力には自信があります。前職は、家庭の事情によりやむなく退職いたしましたが、「100歳まで働いてほしかった」「これから○○作業を頼む人がいなくなる」と惜しんでいただき、ありがたいことと感謝しております。
以上、いろいろな方の例を挙げてみましたが、あなたに合いそうなケースはありましたか?
「私にぴったりのパターンはなかった…」というときは、ぜひ、ワークサポート三条へ相談しにいらしてください。あなたにふさわしいアピール内容を、就労支援相談員が一緒に考え、文章を練り上げます。
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