第37回 ジョブ・カード活用方法 その1(1/4)ジョブ・カードって何?
ジョブ・カードって何?
みなさん!ジョブ・カードって聞いたことありますか?
ジョブ・カードとは、厚生労働省が開始した「ジョブ・カード制度」で使用する書類のことです。
2008年の制度開始当初は、正社員の経験が少ない方の安定的な雇用を目指すため、専門の就労相談員と面談しながら作成していくものでしたが、2015年に「新ジョブ・カード制度」として見直され、求職者に限らず、在職者や学生などそれぞれ個人で活用できる様式に変化しました。
これまでやってきた仕事のこと、学生の時のこと、取得した免許・資格、価値観や強みなどを、整理・可視化できるので、自己理解を深めながら方向性を見定めることができ、求人選定や応募書類の作成、面接対策にとても役立つツールです。
また、2022年10月より、今後のデジタル化利用に向け「マイジョブ・カードサイト」が公開され、オンライン上でも作成できるようになりました。
ジョブ・カードの構成
名前に「カード」とついているので、
「作成するとクレジットカードや免許証のようなカードが発行されるんですか?」
とよく質問をいただくのですが、そういったことはありません。
ジョブ・カードは、A4サイズの4枚のシートで構成されています。
この4枚のシートがすべてが揃ってジョブ・カードと言います。
①キャリアプランシート | 今後の方向性の明確化と具体的な行動プラン |
②職務経歴シート | これまでの職歴の棚卸 |
③職業能力証明(免許・資格)シート | これまでに取得した免許や資格の整理 |
④職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート | これまで学んできたことの棚卸 |
「結構、細かく丁寧に書くんだなぁ」と思われた方も多いのではないでしょうか。
ちょっと堅いイメージのシート名ですが、難しいことはありません。
ジョブ・カードは、基本的に、誰かに見せる、どこかに提出するというものではありません。
カッコよく書こうとか、立派なことを書かなきゃという思いは一切不要です!
自分のこれまでを一度整理してみよう!そんな気持ちで始めてみてください。
作成する時は、まず自分をより深く理解するため②→③→④の順で作り、これらの情報をふまえて今後の方向性と手段を考えるため①を作るのが理想的です。
ジョブカードの2つのメリット
一つ目は、
応募書類が書きやすくなる!
ジョブカードに記載してある内容を材料として、応募先に合わせ、抽出して編集し、利用できます。
二つ目は、
面接に強くなる!
仕事をする中で、心掛けたこと、大事にしていたこと、工夫していたことなどを考えることで自己理解が深まり、面接での深掘り質問に対応できるようになります。
作成方法は3つ!
1.手書きで作成する(PDFで印刷)
https://www.job-card.mhlw.go.jp/guidance/download_blank
2.PC等で作成する(Excelでダウンロード)
https://www.job-card.mhlw.go.jp/guidance/download_blank
3.オンライン上で作成する(マイジョブ・カードサイト)
https://www.job-card.mhlw.go.jp/
すべて無料!それぞれ好みに合った方法で作成できます。
いかがですか?ちょっぴり、ジョブ・カードに興味を持っていただけたでしょうか。
きっと「もっと早く作っておけばよかった」と思っていただけるツールです。
次回からの「ジョブ・カード活用方法 その2、その3、その4」で、それぞれ4枚のシート作成について記入例をあげて説明していきます。
おしごと探しのなやみごと、なんでも無料相談窓口
開設時間 月~金(祝日、12月29日~1月3日を除く)10:00~18:00
予約がなくてもご利用いただけますが、お待ちいただく場合があります。
来所前にお電話で空き状況を確認することをおすすめいたします。