第18回 仕事のミスマッチを格段に減らす「事前問い合わせ」①
●譲れない条件のミスマッチ例
「土日出勤できる方歓迎」の求人に2人の方が応募しました。
Aさん:「隔週なら土日も出勤できます」
Bさん:「平日しか勤務できません」
2人の能力が同じくらいだった場合、採用になる可能性が高いのはどちらの人でしょうか?
もちろん、Aさんですね。
「歓迎」や「優遇」ではなく、「土日出勤が必須条件」という場合でしたら、Bさんが採用されることはますます難しくなります。
Bさんがスケジュールを調整できて、土日でも出勤できる可能性があるなら話は別ですが、「土日は家の都合でどうしても出られない」「別の仕事の出勤日になっており、休みをずらせない」という事情だったとしたら、Bさんがこの企業に就職することはまずないでしょう。
せっかく面接して、お互いに良い印象を持って、最後に
「土日はどのくらい出勤できますか?」
「いえ、土日は出勤できないのですが…」
となって数日後に不採用通知を受け取る…というパターンは、せっかくの面接が無駄になってしまいます。
●どうしても調整できないことは、応募前に聞いてしまおう
ハローワーク求人では、応募前に、こちらの条件を応募先へ伝えることが可能です。
たとえば、前段の例であれば、
「平日しか出勤できないのですが、応募しても大丈夫でしょうか?」
と問い合わせて、OKと言われたら書類を準備する、という手順です。
応募先と直接やり取りをしたり、自分の名前を伝えたりする必要がないので、気が楽ですね。
三条おしごとナビ等の求人サイトなどを通じた応募でも、応募する際に電話やメールで問い合わせることができます。
<電話の場合の質問文例>
「三条おしごとナビを拝見してお電話いたしました。△△と申します。求人の件でお聞きしたいのですが、採用ご担当の方はいらっしゃいますか?」
「お忙しいところ恐れ入ります。○○職の求人についてお聞きしたいのですが、お時間よろしいでしょうか?」
「今回の○○職は、土日出勤歓迎とのことでしたが、平日のみのシフトも可能でしょうか?もし可能であれば、ぜひ応募したいと思っております。」
「わかりました。では後日あらためて応募いたします(または、『今回は辞退いたします』『面接をお願いいたします』)。お忙しいところ、お答えいただきありがとうございます。」
このように丁寧に問い合わせれば、企業の担当者もきちんと対応してくれることでしょう。
●電話で問い合わせるときの文例
・企業指定の年齢制限を若干越えている。
例: 「40歳までの募集だそうですが、45歳でも応募できますか?」
・勤務時間を変更してほしい。
例: 「16時までの勤務となっていますが、17時までのフルタイムでは募集はないのでしょうか?」
・即日勤務ができない。
例: 「在職中のため、ご採用いただいても◯月からしか勤務できないのですが、応募してもよろしいでしょうか?」
・アレルギー等の事情により、働く環境が制限される。
例: 「○○のアレルギーがあるのですが、○○職の現場では○○を使用していらっしゃいますか?」
「呼吸器が弱く、全面禁煙の建物でないと勤務が難しいのです。タバコの煙がなければ、通常業務や日常生活にはまったく支障ないのですが…。」
直接問い合わせる際は上記の文例を参考にしてください。
でも、応募前の企業に問い合わせをすることって、なかなか勇気がいりますよね。
「こんなことを聞いたら印象が悪いかな?」とか、「なんて聞いたらいいのかわからない」と迷うときは、積極的にハローワークの窓口を活用しましょう。
気になる求人票を持参して、
「この求人の○○が詳しく知りたいのですが、問い合わせていただけますか?」
と、窓口の相談員に声をかけてください。
おしごと探しのなやみごと、なんでも無料相談窓口
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